カナダで最も権威のある音楽賞の一つPolaris Music Prizeのファイナリストで、Juno AwardsにもノミネートされたシンガーソングライターLeif Vollebekk。通算5枚目となる「Revelation」は、パンデミックの期間中に、心理学者カール・ユングに魅了され『易経』から始まり、錬金術の科学や神の神秘へと続く探求にインスパイアされている。サウンドの側面でいうと、注目は、チャド・ブレイク（トム・ウェイツ、アークティックモンキーズ、トレイシー・チャップマン）がミックスで関わっている点でしょうか。

とにかく関わっているメンバーも豪華で、伝説的ドラマーのジム・ケルトナー（ジョン・レノン、エリック・クラプトン、ボブ・ディラン、ライ・クーダー、ニール・ヤング、ジェリー・ガルシア他）、著名なスティール・ギタリストのシンディ・カシュドラー（ボブ・ディラン、ヴァン・モリソン、ロッド・スチュワート）、ベーシストのプロデューサーのシャザド・イスマイリーなど、なかなかヤバい。とはいえ、自らプロデュースを行い、ピアノ、ギター、ベース、オルガン、ハーモニカ、アコーディオン、Moogシンセサイザーなど多くの楽器を演奏しマルチな側面も披露。

そんなわけで、これまでの作品のシンプルなアレンジとは異なった、ストリングスも交えたサウンド面や、リズムの変化がありながらも、朗々と、そして語りかけるように、渋みのある歌声は変わらずストレートに、エモーショナルにぶつかってくる。サウンド面で一瞬、おや？という変化を感じる側面もあったけど、数曲聴き進めると、やっぱりかっこいいし、独特のスピリチュアルさと、物悲しく哀愁漂うムードがホント堪らなく良い。

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■ アーティスト：Leif Vollebekk
■ タイトル： Revelation
■ フォーマット：CD
■ レーベル：Secret City Records
■ リリース年：2024年

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→　https://leifvollebekk.bandcamp.com/album/revelation