ボストンの3人組の激渋なジャズ・ポストハードコアバンドKARATEの2002年作。名盤「Unsolved」のあとにリリースされた作品で、前作の流れを引き継ぎつつも、これまで以上に自らの創造的なスタイルを模索しているのような印象もある。より間をとり長尺になりつつある部分は、多少好みが分かれるところかもしれないけど、ブルースのスタイルで、パンクとジャズを独自のスタイルで昇華した、karateならではの魅力が味わえる作品でもあります。

ジェフ・ファリーナのまるでスポークンワードのような語り口と、滑らかなジャズコードを絡めたギター、ギター・ソロの時にはディストーションを効かせたテクニカルでエモーショナルな演奏を披露する、独特のギタースタイルに、シンコペーションのリズムと刺激的に絡み合い、かつてのパンク的ルーツから大きく逸脱しているようでいながらも、実はその精神を見事に体現している。

個人的には、karateの作品は、「Unsolved」「Some Boots」「Pockets」はぜひとも押さえておきたいところ（ライヴ盤は「Concerto Al Barchessone Vecchio 24 02 2002」）。

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■ アーティスト：Karate
■ タイトル：Some Boots
■ フォーマット：LP　※Ice Or Ground Vinyl
■ レーベル：Numero Group
■ リリース年：2024年（オリジナル：2002年）

【どんな音楽か聴いてみたい！】
→　https://karateallston.bandcamp.com/album/some-boots

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